フィレンツェは、ルネサンス文化が花開いた歴史的な街であり、街全体が「フィレンツェ歴史地区」として世界遺産に登録されています。赤レンガの屋根が広がる街並みは美しく、どこを歩いても歴史の重みを感じることができました。美術館や教会だけでなく、細い路地や市場、広場の雰囲気も魅力的です。今回は、そんなフィレンツェを徒歩で巡ってきました。
フィレンツェの街歩き|歴史と芸術の息づく街
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ) & ジョットの鐘楼
フィレンツェのシンボルともいえる大聖堂「ドゥオモ」。白・緑・ピンクの大理石が美しく装飾された外観は圧巻で、写真で見ていた以上の迫力がありました。ドゥオモのファサードは細かく装飾されており、近くで見るとその彫刻の美しさに目を奪われます。
この大聖堂で特に印象的だったのが、クーポラ(丸屋根)への登頂と、ジョットの鐘楼からの眺めです。
クーポラに登るには約463段の階段をひたすら上がる必要がありますが、頂上からの景色はまさに絶景。オレンジ色の屋根が連なるフィレンツェの街並みを一望でき、遠くにはトスカーナの緑の丘も見渡せます。階段は狭く、途中で壁画のある天井部分を間近で見られるポイントもあり、登る過程も興味深いものでした。

一方、ジョットの鐘楼も登ることができ、こちらはドゥオモのクーポラを含めた景色を楽しめるのがポイントです。階段数は414段とこちらもなかなかの運動ですが、登った先の景色は格別でした。

入場料情報:
フィレンツェのドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)を観光するなら、3種類のチケットが用意されています。すべて最初の入場から3日間有効なので、計画に合わせて選びましょう!
Brunelleschi Pass (€30)
→ クーポラ(ドーム)に登りたい人向け!
含まれる施設:
- クーポラ(大聖堂のドーム)
- 大聖堂(サンタ・レパラータ遺跡含む)
- ジョットの鐘楼
- サン・ジョヴァンニ洗礼堂
- 大聖堂付属美術館
Giotto Pass (€20)
→ ドーム登頂なしで鐘楼に登りたい人向け!
含まれる施設:
- 大聖堂(サンタ・レパラータ遺跡含む)
- ジョットの鐘楼
- サン・ジョヴァンニ洗礼堂
- 大聖堂付属美術館
Ghiberti Pass (€15)
→ 大聖堂や美術館をゆっくり楽しみたい人向け!に登りたい人向け!
含まれる施設:
- 大聖堂(サンタ・レパラータ遺跡含む)
- サン・ジョヴァンニ洗礼堂
- 大聖堂付属美術館
🎫 どのチケットを選ぶべき?
- クーポラに登りたいなら → Brunelleschi Pass
- 鐘楼だけ登れればOKなら → Giotto Pass
- 内部観光のみで十分なら → Ghiberti Pass
ドゥオーモの観光は大人気で、特にクーポラ登頂は事前予約が必須!
公式サイトで最新情報をチェックし、チケットを確保しておきましょう👇
詳細な料金や予約方法は公式サイトをご確認ください。
公式サイト: https://duomo.firenze.it/en/home/
ダビデ像(アカデミア美術館)
ミケランジェロの代表作である「ダビデ像」。

この彫刻は、フィレンツェ共和国の象徴として作られ、ダビデの筋肉美と手の力強さが印象的でした。美術館の展示室に入った瞬間、遠くからでもわかるその存在感に圧倒されます。細部までリアルに彫られた筋肉や血管の表現は驚くほど精巧で、近づいて見るほどにその完成度の高さに感動しました。
入場料情報:
アカデミア美術館入場: 有料(16€)
詳細な料金や予約方法は公式サイトをご確認ください。
公式サイト: https://www.galleriaaccademiafirenze.it/en/tickets/
ポンテ・ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)
フィレンツェ最古の橋であり、かつては肉屋や靴屋が並んでいたものの、現在はジュエリーショップ街として賑わっています。

橋の両側には宝石店が並び、観光客で賑わっています。特に夕暮れ時にはアルノ川に映る建物のシルエットが美しく、ロマンチックな雰囲気を味わうことができます。
シニョリーア広場 & ヴェッキオ宮殿
野外美術館のような広場で、フィレンツェの歴史と芸術が凝縮された場所。広場にはダビデ像のレプリカが置かれ、メディチ家のかつての権力を感じることができます。
広場には、ミケランジェロのダビデ像(レプリカ)や、ネプチューンの噴水など、数々の彫刻が飾られており、まるでオープンエアの美術館のようです。
入場料情報:
シニョリーア広場の見学: 無料
ヴェッキオ宮殿の入場: 有料
詳細な料金や予約方法は公式サイトをご確認ください。
公式サイト: https://www.palazzo-vecchio-tickets.com/
フィレンツェの街歩きエピソード|チョコレート系のジェラートが多い?
フィレンツェを歩いていると、チョコレートをベースにしたジェラートを提供するお店が多い印象を受けました。
実は、フィレンツェはジェラート発祥の地と言われており、16世紀にメディチ家の建築家ベルナルド・ブオンタレンティが現在のジェラートの原型を考案したと伝えられています。その影響か、フィレンツェではチョコレートを使ったジェラートが特に人気があるのかもしれません。
濃厚で甘さ控えめのビターチョコレートの味が印象的でした!フィレンツェを訪れたら、ぜひ地元のジェラテリアでチョコレート系フレーバーを試してみてください。

おすすめレストラン紹介
フィレンツェで訪れたレストランの中でも特に印象的だったのが「Trattoria Armando」。日本人ご夫婦が経営されているお店で、アットホームな雰囲気が魅力的でした。

このお店でいただいたのは、レモン風味のソースがかかった肉料理。爽やかな酸味が肉の旨味を引き立てていて、付け合わせのジャガイモも絶妙なバランスでした。

落ち着いた雰囲気で、ゆっくり食事を楽しみたい方におすすめのレストランです。
お店の場所はこちら。
ピサの斜塔
フィレンツェから日帰りで訪れることができるピサの斜塔。ピサ中央駅から徒歩約20分、あるいはバスを利用してアクセス可能です。
斜塔がある広場は「ドゥオモ広場(ミラコリ広場)」と呼ばれ、大聖堂、洗礼堂、斜塔の3つの建造物が並ぶ美しい場所でした。

ピサの斜塔は、12世紀に建設が始まりましたが、地盤の問題で工事の途中から徐々に傾き始めました。何度も修正が試みられましたが、現在のような傾斜が固定され、観光名所として有名になりました。現在は安全対策が施されており、塔の内部に入って階段を登ることも可能です。
ピサの斜塔の入場情報
入場料:大人 18ユーロ(変動の可能性あり)
営業時間:季節によって異なるため、公式サイトで要確認
公式サイト:https://www.opapisa.it/
観光の合間に、近くのレストランでランチをいただきました。斜塔を眺めながらのランチは格別な体験でした。

帰りの電車では、ホームが直前で変更されていたため、危うく全然違う場所に行くところでした。ピサ中央駅には電光掲示板がなく、列車の変更情報はアナウンスのみ。そのため、しっかりと駅の係員や案内板を確認しないと、乗るべき電車を見失う可能性があります。ヨーロッパではこうしたホーム変更がよくあるため、注意が必要だと実感しました。
フィレンツェ & ピサ観光のポイント & まとめ
📌 フィレンツェは徒歩で巡れるコンパクトな街!歴史と芸術が詰まった世界遺産都市
📌 ルネサンス文化の中心地であり、美術好きにはたまらない観光地
📌 ピサの斜塔は日帰り観光に最適!現地でのトラブル対策も忘れずに
フィレンツェの街並み、歴史、グルメ、そして周辺観光を存分に楽しむことができました!
芸術に触れる旅として、美術館や建築を楽しみたい人には最高の街です。次に訪れる際は、さらに深く歴史的なスポットや地元のグルメを堪能したいと思います。